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女性の適正体重とは?「やせ」と「肥満」の健康リスク・妊娠に与える影響とは?
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女性の適正体重について解説します。「やせ」と「肥満」の健康リスク、近年問題になっている女性の「やせ」状態やGLP-1ダイエット(医療ダイエット)について、妊娠・出産を考える女性が意識すべき体重変化、高齢者のやせ問題など、適正体重が女性の健康に与える影響を見ていきましょう。
女性の適正体重とは?
適正体重とは、健康を維持するために理想的な体重を指します。これは単に見た目の美しさだけでなく、身体の機能を正常に保つためにも重要な要素です。適正体重を判断するためには、一般的にBMI(体格指数)という指標が用いられます。
適正体重は個々人の年齢、性別、生活習慣によっても多少異なりますが、BMI22を基準とすることが一般的です。この基準は、疾患リスクが最も低いとされる数値をもとにしています。しかし、体重や健康は単に数値だけでは判断できません。筋肉量や脂肪の分布、さらには遺伝的要因も健康状態に影響を与えます。
【BMIの測定方法】やせ・肥満の判断基準
BMI(Body Mass Index)は、体重(kg)を身長(m)の二乗で割ることで算出されます。日本におけるBMIの基準値は以下の通りです。
BMI値 | 体型 |
---|---|
18.5未満 | 痩せ |
18.5–24.9 | 普通体重 |
25.0以上 | 肥満 |
適正なBMIは22程度とされており、これは病気のリスクが最も低いとされる数値です。
BMIの算出は簡単で、日常的に健康管理をするうえで非常に有用です。ただし、筋肉量の多いアスリートなどの場合、BMIだけでは正確な健康状態を把握できないことがあります。こうした場合は、体脂肪率や内臓脂肪の測定を併用することが推奨されます。
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「やせ」と「肥満」それぞれの健康リスク
やせのリスク
痩せすぎは、貧血、骨粗鬆症、免疫力低下、月経不順、不妊症などのリスクを高めます。また、精神的にも摂食障害やうつ症状を引き起こす可能性があります。これらの問題は、日常生活の質を低下させるだけでなく、長期的な健康にも影響を及ぼします。
痩せすぎの女性は、栄養が不足することで皮膚や髪、爪の状態が悪化することもあります。例えば、抜け毛が増えたり、爪がもろくなったりするなど、外見にも変化が現れることがあります。さらに、慢性的な疲労感や集中力の低下も痩せの影響として挙げられます。
肥満のリスク
一方で、肥満は糖尿病、高血圧、心疾患、脂肪肝などの生活習慣病のリスクを高めます。これらの疾患は進行すると命に関わる場合もあり、早期の対策が求められます。また、膝や腰への負担が増えることで運動機能の低下を招くこともあります。肥満はまた、精神的な健康にも影響を及ぼします。例えば、自己肯定感の低下や社会的な偏見によるストレスが原因で、うつ病や不安障害を発症することがあります。身体的および精神的健康を保つためには、適切な体重管理が不可欠です。
近年問題となっている女性の「やせ」状態について
日本では、特に若い女性の間で「痩せていることが美しい」といった価値観が根強く存在します。その結果、過剰なダイエットや極端な食事制限が行われ、痩せすぎの状態に陥るケースがあります。厚生労働省の調査によれば、20代女性の約20%がBMI 18.5未満の「痩せ」に分類されています。
このような状態は健康面で多くのリスクを伴います。 痩せすぎの背景には、SNSやメディアの影響があると考えられます。モデルやインフルエンサーの多くが非常にスリムな体型であり、それが「理想の体型」として広く認識されています。また、他者と自分を比較しやすい環境が、過度な痩せ志向を助長しているとも言われています。

20歳代の19.1%、約5人に1人が「やせ」状態(27人/140人中)
厚労省 令和4年 国民健康・栄養調査結果の概要 より
GLP-1ダイエットの問題
近年、新たな痩身手段として問題となっているのが「GLP-1ダイエット」です。GLP-1受容体作動薬は、本来糖尿病の治療薬として使用されるものですが、食欲を抑える効果や体重減少をもたらすことがあるため、痩身目的で健康保険外にて利用されるケースが増加しています。
この薬剤は肥満症がある場合には医師の管理下で適切に使用することで一定の効果が期待されますが、健康な人が安易に利用することには吐き気や嘔吐といった副作用のリスクが伴います。また、薬に依存した体重減少は持続性が乏しく、服用を中止するとリバウンドのリスクが高まります。 さらに、GLP-1薬剤を入手するためにインターネットや非正規ルートを利用する人もあり、安全性が保証されない製品の使用による健康被害が懸念されています。このような問題を防ぐためにも、正しい知識を持ち、必要に応じて医療専門家の指導のもとで適切な食事運動療法を選ぶことが重要です。
妊娠・出産と体重変化「やせ」がもたらすリスク
妊娠中のBMIの見方
妊娠中もBMIを用いて母体の健康状態を確認します。妊娠前のBMIによって、妊娠中に適切とされる体重増加量が異なります。
体重(BMI) | 推奨増加量 |
---|---|
痩せ (BMI < 18.5) | 12–15kg |
普通体重 (BMI 18.5–24.9) | 10–13kg |
肥満 (BMI ≥ 25.0) | 7–10kg |
妊娠中は、体重だけでなく栄養のバランスも重要です。必要な栄養素を摂取しながら、適切な体重増加を目指すことが母体と胎児の健康を守る鍵となります。
妊婦時の適切な体重増減
妊娠中の体重増加は、胎児の成長と羊水の量、胎盤の発達などに伴うもので、妊娠期の健康を左右します。増加量が少なすぎると胎児発育不全のリスクが高まり、増加量が多すぎると妊娠高血圧症候群や巨大児出産のリスクが増加します。 また、妊娠中の体重管理には個人差があり、一律の基準を適用するのではなく、医師と相談しながら適切な管理を行うことが推奨されます。
痩せている妊婦に懸念される問題
痩せている妊婦の場合、以下の問題が懸念されます。
・早産のリスク
胎児が十分に発育できず、予定日より早く生まれる可能性が高まります。
・低出生体重児の増加
出生時の体重が2500g未満になることがあり、成長後の健康リスク(糖尿病や高血圧など)が指摘されています。
・母体の栄養不足
鉄分やカルシウム不足による貧血や骨密度低下が起こりやすくなります。 母乳の質と量の低下:痩せすぎは出産後の母乳の分泌にも影響を及ぼす可能性があります。
高齢者の適切な体重維持の重要性
高齢者においては、痩せすぎを避けることが健康維持の鍵です。適切な体重を維持するためには、バランスの良い食事と適度な運動が不可欠です。また、たんぱく質やビタミンD、カルシウムなどの栄養素を意識的に摂取することが重要です。
高齢者の痩せと「サルコペニア」の問題
高齢者においても痩せすぎは深刻な問題となります。特に日本の高齢女性では、食事量の減少や栄養不足、加齢による筋肉量の減少が相まって虚弱状態に陥るリスクが高まります。
「サルコペニア」は、主に加齢による骨格筋量と筋力の低下を指す状態です。痩せすぎの高齢者では、筋肉量が著しく減少し、サルコペニアのリスクが増加します。これにより、運動能力の低下や転倒リスクの上昇、さらには生活の質の低下が引き起こされます。サルコペニアの予防には、適切な栄養摂取と筋力トレーニングが不可欠です。たんぱく質を十分に摂取することで筋肉の合成を促進し、適度な運動で筋力を維持することが重要です。また、ビタミンDの摂取も骨と筋肉の健康維持に役立ちます。
高齢者が社会的に孤立することは食事や健康管理の質を低下させる一因となるため、地域や家庭での支援も求められます。サルコペニアや認知症予防には、体重管理だけでなく、精神的・社会的なつながりを保つことも含まれます。
まとめ
女性の適正体重は、健康を維持するうえで非常に重要な指標です。特に妊娠・出産を考える場合、適切な体重と栄養管理が不可欠です。また、高齢者においては痩せすぎがフレイルやサルコペニアを引き起こすリスクを増加させるため、体重維持と筋力低下防止が重要です。
過度な痩せ志向や不適切な体重管理は、人生のあらゆる段階で健康リスクを伴う可能性があります。正しい知識を持ち、自身の健康と未来のために適正な体重を維持することが求められます。
体重管理は一朝一夕で改善できるものではありませんが、日々の習慣の積み重ねが大きな変化を生みます。適切な食事、適度な運動、そして十分な休養を心がけ、バランスの取れた生活を送りましょう。
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