「胃カメラは、苦しそう・・・」「口からと鼻からどっちが楽なの？」「胃カメラを楽に受ける方法はないの？」など胃カメラに対する不安を感じている方も多いのではないでしょうか？
今回は、苦痛の少ない胃カメラ（上部消化管内視鏡検査）の方法について解説します。

※胃カメラについての詳しい解説はこちら

胃カメラ検査の種類について・ラクな方法は？

胃カメラには、口から内視鏡スコープを挿入する「経口（けいこう）内視鏡検査」と鼻から内視鏡スコープを挿入する「経鼻（けいび）内視鏡検査」の２つの検査があります。
当院では、どちらの検査にも対応しており、ご予約時にお選びいただいております。

経口と経鼻どちらが楽なの？

胃カメラを口から挿入する際は、カメラを喉から通して食道の方に進めていきます。 その際、カメラが舌の付け根あたりに触れると「オエッ」と嗚咽感を感じることがあります。 これを嘔吐反射といいます。特に若い方が敏感で、嘔吐反射が強いことが多いです。

経鼻（鎮静剤なし）

経口（鎮静剤なし）

経口（鎮静剤あり）

少しでも苦痛の少ない胃カメラを受診したい場合は、経口検査で鎮静剤のご使用をおすすめします。

胃カメラ検査における「鎮静剤」とは？

検査中の苦痛軽減・精神的不安軽減・安静維持のために、静脈内に点滴で投与します。
鎮静剤を使用することで完全に眠ってしまう方もいますが、ウトウトとした状態にする麻酔であって必ずしも完全に眠る状態になる麻酔ではありません。

胃カメラや大腸カメラで使用するのは鎮静薬と鎮痛薬で、筋弛緩薬は使いませんので、一般的にイメージする全身麻酔とは異なります。
当院では、ミダゾラムという鎮静剤（眠るための薬）とペチジンという鎮痛剤（痛みを抑える薬）を使用しています。

お酒が強い人やお酒をよく飲む人は、「鎮静剤」が効かないってホント？

お酒が強い人やよくお酒を飲む人は、鎮静剤が効きにくいという話を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。鎮静剤の効きやすさにアルコールが影響を与えるかどうかは、鎮静剤の種類によって異なります。

当院で使用している、鎮静剤ミダゾラムを胃カメラの検査時で使用した場合、飲酒歴がない方に比べ、習慣的なアルコール摂取（日本酒2〜3合程度／日）がある方は、鎮静剤の効果が不十分であったという報告もあります。

よくお酒を飲むからといってまったく効果がないというわけではありません。
鎮静剤の効果には個人差があることを覚えておきましょう。

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